というものがあります。

もちろん、これらの治療で痛みが改善していくケースもあります。

ですが、その時の痛みは緩和されても根本改善されているわけではなく、また再発して繰り返してしまうこともあります。

保険治療だと痛みが出ている所にしかアプローチが出来ないことが多いです。
ですが、痛みが出ている所に痛みの原因となっていることは少ないのです。
結果として足の親指に痛みが出ていることが多く、他の場所に原因があることの方が多いので
その場所を見極めそこを治療してあげることの方が根本改善に繋がります。

足のアーチは「内側縦アーチ」「外側縦アーチ」「横アーチ」の３つから成り立っています。

特に横アーチの低下（開張足）が起こると足の幅が広がり、母趾の付け根に過度な圧力が集中します。

この状態が続くと、親指が人差し指の方向へ押し込まれるように変形し、外反母趾が進行します。

骨盤が前傾・後継、または左右どちらかに傾くとその影響は股関節・膝関節・足首へと連鎖し、下肢全体のアライメント（骨配列）を乱します。

特に骨盤がねじれると、片脚に体重が偏り、足の内側に（母趾側）に荷重がかかります。

これにより、足部の回内（内側に倒れこむ動き）が強まり、親指の付け根が押し出されるように外反変形が進んでいきます。

母趾外転筋は親指を真っすぐ保ち、内側へ取れこむ力を防ぐ重要な筋肉です。
しかし、長時間の立ち仕事・合わない靴・足趾を使わない歩き方などにより、この筋肉が弱くなり働かなくなると、母趾は支えを失い、徐々に内側へと傾いていきます。

また、母趾外転筋が機能低下すると足底筋膜の張力も崩れ、アーチの維持が難しくなります。
その結果、足全体が不安定になり、外反母趾が悪化・再発しやすい状態になります。