というものがあります。

もちろん、これらの治療で痛みが改善していくケースもあります。

ですが、その時の痛みは緩和されても根本改善されているわけではなく、また再発して繰り返してしまうこともあります。

保険治療だと痛みが出ている所にしかアプローチが出来ないことが多いです。
ですが、痛みが出ている所に痛みの原因となっていることは少ないのです。
結果として股関節に痛みが出ていることが多く、他の場所に原因があることの方が多いので
その場所を見極めそこを治療してあげることの方が根本改善に繋がります。

股関節は、骨盤・膝・足首・腰椎と密接に連動しています。
それぞれの関節が本来の可動範囲で順番に動くことが、スムーズな歩行や立ち上がり動作に欠かせません。

しかし、筋膜の硬さや姿勢の崩れによって
・骨盤が動かず股関節が過剰に動く
・股関節が硬くなり膝が代わりに動きすぎる
・わずかな角度のズレでも股関節の接触面の圧力が偏り、股関節の一部に過剰な摩耗や炎症が生じます。

といった協調性の乱れが生じると、特定の関節だけに負担が集中します。

つまり、股関節の痛みは「局所の問題」ではなく、身体全体の連動バランスの乱れが生み出している結果です。

股関節の動きは、お尻（中殿筋・小殿筋）・太もも前後（大腿四頭筋・ハムストリングス）・内転筋群などの複数の筋舞うが連動して動いたり支えています。

しかし、これらの筋膜が硬くなると股関節の動きが制限され、関節周囲の筋肉が過剰に緊張し、痛みや違和感、ひっかかりを引き起こします。

また、柔軟性の低下は骨盤の動きを妨げ、結果的に股関節に全ての負担が集中します。

姿勢の歪みや歩行動作のクセによって重心が偏ると、片側の股関節ばかりに荷重がかかり軟骨の摩耗を早めてしまいます。

特に骨盤のねじれ・脚長差・ガニ股・内股がある方は知らず知らずのうちに股関節の片側だけを酷使しているケースが多くみられます。